鯛百科料理秘密箱

兵庫県産のマダイ、480円を買う。

ぽってりとした唇がセクシー。

今日は魚売り場に並ぶ魚の種類が少なかった。お盆休みの影響らしい。

そんな中でも定番の鯛はちゃんと並んでる。鯛は日本周辺のどの海にもいる魚で、魚へんに周という字を当てるのは、どこにでもいる魚という意味だそう。

江戸時代、「豆腐百珍」という豆腐料理を100種類紹介した本があったというのは有名な話だが、その他にも、大根、芋、柚子など、いろいろな食材の料理本があった。そして、どこにでもいる鯛の料理の本、鯛百科料理秘密箱も存在する。

愛知県西尾市岩瀬文庫という図書館には、これらを含む江戸時代の料理本が収蔵されていて、それを現代風のレシピに翻訳した「江戸のおいしさいただきます」という本が出版されている。

久しぶりにこの本を出してきて、「長崎シウベイ」という鯛料理を作ることにした。

 

小角に切った鯛にゴマ入りの天ぷら衣をつけて揚げる。そして、餅も揚げることになっていたが、ちょうど「あられの素?」があったので、これを揚げた。

澄まし汁を煮立て、溶き卵を流してとじ、揚げた鯛と餅にかける。

本では大根おろしをのせて、柚子または青味を添えることになっているが、ストックがなかったので割愛。

また、具が多すぎたのか、汁が少なすぎたのか、見た目にはいまいち。

けど、ちょこっとお汁を吸って、柔らかい卵と相まった鯛とあられはとっても美味しかったです。

 

大きなマダイだったので、お刺身にもした。

先週、安曇野のお蕎麦屋さんでワサビ1本付のざるそばを食べた。余ったワサビはお持ち帰りくださいとのことだったので持って帰ってきたワサビ。

すり口に砂糖をちょこっと付けておろすと、渋味がなく、まろやかなワサビになると教えてもらいました。ホント、美味しくて、ついついワサビだけつまんじゃう。

食べ方のポイントは、ワサビを直接お刺身につけること。お醤油に溶いちゃうとせっかくの香りが飛んでしまいます。

 

長くなりました。最後にマダイの耳石です。

凸側。

凹側。