旅先でイシダイを買う

ゴールデンウィーク富山市内で過ごす。飼い犬のタマオ君も一緒なので、ペット可のウィークリーマンションを借りる。昼間はタマオ君をお留守番させてあちこちに出掛け、夕飯は自炊してくつろいだ。

富山ならきっと魚が豊富だろう、魚をおろすには備え付けの包丁では使い物にならないだろうと思い、自宅からペティナイフ、鱗取り、キッチンバサミ、包丁研ぎ、耳石を取り出すためのピンセットを持参した。

スーパーに買い出しに行って目に留まったのがこのイシダイ(シマダイ)。

 

こんなに大きなものが729円。さすが富山、安い!しかも刺身用。

自宅の台所も狭いが、もっとこじんまりしたウィークリーマンションの台所で格闘する。

ここで、まな板を持ってこなかったことを後悔する。備え付けのプラスチックのまな板はツルツル滑って安定しない。後日、包丁が滑って指を切ってしまったし。

 

鱗取りは持ってきたものの、イシダイの鱗は細かくて、金タワシで取ると良いタイプ。鱗取りではきれいに取れない。

藻を食べる魚のようで、お腹を割ると丸くて大きい内臓があり、磯臭さがある。

おまけに骨が硬く、ペティナイフでは刃が立たない。ハサミの出番。

そんなこんなで出来上がったお刺身。

 

 

「朝獲れ」と書かれていただけあって新鮮でコリコリ。ほんのりした磯の香りも良いアクセント。そして何よりも旨味がたっぷりで、飲み込んだ後もしばらく舌に余韻が残る。

 

毎日お魚を食べられるのかなと期待したが、富山でもスーパーの魚コーナーは処理されて切り身になったものが多く、尾頭付きの魚を買ったのはこの日だけ。その後はホタルイカ、昆布締め、すり身、いろんな形のかまぼこなど、名古屋ではなかなか出会えないものを堪能した。

 

さて、このイシダイの耳石です。

凹側。

凸側。

左下のギザギザがパズルのピースみたい。