アンコウが1280円で売られていた。真夏だけど。
でろろんとした巨大な物体。「わーすごい」と目が釘付けになってしまって、産地を確認するのを忘れてしまった。
目と目の間に2本のアンテナが立ってる。
横に広がった大きな口についている歯以外は全部食べられるらしい。ちなみに口の奥の両側にも歯が並んでいる。
「さばきますよ」って言われたが、自分でさばいてみたいので、大雑把にさばき方を教えてもらって持ち帰ってきた。
包丁とキッチンバサミを駆使して、なんとか解体するも、ぬめぬめがスゴイ。
魚をさばく時、排水溝に鱗が溜まって流れが悪くなることはあるが、アメーバーのようなぬめぬめが水の流れを堰き止めることは初めての経験だった。
まずは内臓。胃、腸?、心臓、エラを茹でた。酢味噌で食べる。
味というより食感を楽しむ感じ。
エラは茹ですぎたのか、クルクルに縮まってしまった。以前お店で食べたエラは原型をとどめていたのになー
歯応えが面白くて美味しかったけど。
ヒレと皮を唐揚げにしてみた。皮は文句なく美味しいけど、ヒレの軟骨は硬くて食べられなかったので、表面の皮の部分だけ食べる。
胆は蒸してポン酢と七味唐辛子で。優しいコクを口の中でゆっくりと味わう。
初日は、骨付きの部分と皮をネギと一緒に醤油味で炊く。ぷりぷり。
2日目は尾側の部分の身を唐揚げにする。塩とレモンでシンプルに。
3日目は醤油とニンニク味の唐揚げに。
個人的にはシンプルな塩味が好きです。
最後にアンコウの耳石です。
アンコウの脳みそはちょっと変わっている。これまでに耳石を採取した魚の脳みそは、ぷるんとした白子のようだったが、アンコウの脳みそは透明な粘液の中に粒粒がたくさん散らばっている感じ。そして頭蓋骨は半透明の軟骨。
その中に超小さくて白い石ころ状のものが1つ入っていた。しかし、どれだけ探してももう1つは見つけられなかった。他のものとは質感が全く違うので見逃すことはないと思うのだが。どこに消えた?
確保した耳石の写真です。
ドーム型になっている凸側・・外周に年輪が見えます。
凹側・・奥歯の凹みみたいに穿たれています。
丸っこい形の耳石はピント合わせが難しくて上手に写真が取れません。