イシモチのグリル・ヨーグルトソース

宮城県産のイシモチ、2尾で498円を買う。

銀箔を貼ったような顔、細かい歯が並んだ口。

耳石を集め始めるまでイシモチをわざわざ買うことはなかった。お刺身にならないし、脂があまりのっていないのでグリルで焼いてもジュージューしない、ムニエルにするのも何か違う感じがする。

魚の耳石の存在を知った時、イシモチの耳石は石ころのように大きいことから、石持ち→イシモチと呼ばれていることを知った。また、耳石が大きいので簡単に取り出せることも知り、初めて採取したのがイシモチだった。4年半前のことだ。

以来、耳石コレクションのために魚を買うことが増え、アジやイワシなど何十尾分もの耳石を手に入れた種もあるのに、イシモチは2尾分だけ。どうしてもフグ類のような小さくて取り出すのが大変な魚や(難易度が高いほど取り出せた時の達成感がある)、脂ののった私好み魚に手が伸びてしまう。

今日行ったスーパーには尾頭付きの魚が全然並んでいなかった。切り身はズラリと並んでいるのに。唯一の尾頭付きはこのイシモチ。たまには食べてみるかとカゴに入れた。

 

3枚におろして塩をした後、グリルで焼く。

ヨーグルト、オリーブオイル、刻んだケイパー、塩、砂糖(ひとつまみ)を混ぜたソースで食べる。

今日も暑かった。さっぱりとした白身の魚がとても美味しく感じられた。

 

イシモチの耳石は石ころのようと書いたが、正確には山のよう。底は座りの良い平ら、そこからもっこりと山のように盛り上がっている。写真は真上から撮っているのでちょっと分かりにくいですが。