福井県産のホンマグロの頭、980円を買った。
とっても大きい。持って帰れるか、自転車のカゴに入るか、心配だったが、こんなお宝との出会いは滅多にないので、思い切って買うことにした。
魚屋さんは、これをビニール袋に入れようとしたけど、途中までしか入らず(若い頃のスカートを履こうとしたら、お尻の途中から上に上がらなくなった時のことを思い出す。そのスカートは未練なく捨てました)、諦めて、ラップでぐるぐる巻きにしてくれた。
なんとか自転車のカゴに入れ、持ち帰る。
美味しそうでしょ!
さて、調理法ですが、いろいろ調べた結果、オーブンで丸焼きにすることにする。
塩をすり込んで、ホイルでぐるぐる巻きにし、熱したオーブンに入れる。
途中で反転させ、合計2時間焼く。家中がマグロの香ばしい臭いで燻された。
それに、流れ出た脂の量が半端ない。
おまけに、熱いわ、重いわで、天板から移すのに一苦労。さらに、ホイルが皮にくっ付いてはがれない!
次に焼く時は、濡らしたペーパーを巻きつけてから、ホイルで巻く等の対策が必要だと思った。
ホイルと格闘していたが、どうせ皮は食べられないので、はがすのは諦める。そんなことよりも、早く、熱々のうちに食べよう。
頭頂部の身だけでこの量!左下は目の周りの肉。
あれだけ脂が出たので、かすかすになってしまったかと思いきや、めちゃくちゃ脂がのっててジューシーで柔らかい。
魚の目の周りのブヨブヨは好物だが、こんなにたくさんのブヨブヨは、さすがに閉口する。美味しいものは、ちょこっとが良いということを悟る。
さらに頬肉もあり、胆もあって、夫婦二人ではとても食べきれない。
残った分は、みりんと醤油で味付けして冷蔵庫へ。
翌日、これをパスタソースにする。そのままでもいいとも思ったけど、エストラゴンを加えて、茹でたパスタと和える。マグロの力強い味と、醤油とエストラゴンがよく合い、上々の出来。
オイルを加えなくても、マグロオイルで十分に艶やか。パセリを散らして。
さて、肝心の耳石ですが、頭蓋骨は長さが15cmもあり、巨大。
おまけに骨が硬くて、素手ではとてもじゃないがビクともしない。キッチンバサミを両手で握って解体する。
そして、取り出した耳石がこちら。
マグロの耳石は細長くて割れやすい。以前、メジマグロ(ホンマグロの子供)の耳石を取り出した時も1つ割ってしまったが、今回も1つ割れてしまった。貴重なのに・・ぐすん。