長崎県産のイサキ、2尾で398円を買う。
大きくはないけど、ふくよか。
トマトソース煮を作る。
イサキを三枚におろして塩をし、小麦粉を付けてフライパンで焼いておく。
ニンニク、玉ねぎを炒め、トマトと白ワインを加えて煮てソースを作り、焼いた魚を入れて味を馴染ませる。
イサキの耳石は、けっこう湾曲しているのでピント合わせに悩む。
凸側、中心より左の下から、右上の切れ込みに向かって、切れ込みが入っている。
凹側、ぼやーんとした年輪が見える。
三重県産のブダイ、298円を買う。ブダイの耳石は初コレクション!
ブダイって、あまり美味しい魚というイメージがないが、この大きさで298円は安い。お店の人にも「お買い得!早いもん勝ちだよーー」って言われた。
小さな粒粒状の歯が重なって密集して生えている。ちょっと怖い。
4つに分かれた尾びれも変わってる。
おまけに1枚1枚の鱗がとっても大きく、鱗を剥いだ姿はこんな感じ。
ブダイのような藻を食べる魚は臭うものが多いが、さばいていても全然臭ってこない。けど、ちょっと食べてみると、ほのかーに藻の香り。
鮮度も良いので、半身はお刺身で食べることにした。
この手の魚は酢味噌で食べると美味しいと聞いたので試してみた。
うん。確かに美味しい。わさび醤油で食べてたらマイナスの味だったかもしれないけど、酢味噌と交わることで+++の味になってる。
もう半身は唐揚げにした。
南国風の味付けがいいだろう思い、タイ料理の本に紹介されていたソースを作ってかける。
生姜と青唐辛子を炒めて、ココナッツミルク、タマリンド、ナンプラーを加える。
爽やかな辛さ、酸味、ほのかな甘み。とっても美味しく出来上がった。
ブダイの耳石は周囲がゴツゴツしている。また、大きい魚だったが耳石は小さめ。
石川県産のマダラ、980円を買う。
「4kgあります。激安」とうたわれていた。確かに安いが、夫婦2人家庭で食べ切れるだろうか?スーパーを一周しながらあれこれ考え、買うことを決断する。
さすがに家ではおろせないので、お店の人に3枚におろしてもらう。
大きすぎるので、端を切り取ったトレー2枚を合わせて長くして入れてあった。
「中骨はいらないけど、頭は下さい」と頼んでおいた。
すると・・頭が半分に割られていた。というか、親切に半割にしてくれていた。
一瞬、耳石は無事かしら?割れてない?落っこちて、なくなってない?と青ざめたけど、大丈夫、ちゃんと採取できました。耳石の写真は後ほど。
矢鱈目鱈に何でも食べる大きな口。歯もトギトギしてる。そして、ピローんと垂れたアゴ髭がキュート。
これが3日分の夕飯と化す。
4kg÷3日、1日1.3kgも食べるのか!と思われそうですが、魚は廃棄率が高いです。
食品成分表によるとマダラの廃棄率は65%。4kgのものでも食べられる部分は1.4kg。1日当たり450g(2人分)。
こうして計算してみると、あれ?1人225g。ちょっと食べ過ぎだったかしら。
まずは1日目
扱っていて全く臭わないし、身はプリプリ。
前日にタケノコを茹でてたし、空豆も買ったので、一緒に天ぷらにする。
揚げちゃうと、何が何だか見分けがつかないが、軽く塩して食べたら絶品。
みずみずしくて、柔らかくて、旨味もたっぷり。
カマは塩をしてグリルで焼く。
適度に水分が抜け、旨味が凝縮して、歯応えもあって美味しい。
頭は熱湯をかけて掃除して茹でておく。
2日目
この出汁でジャガイモを煮て、柔らかくなったら頭半分の身を加えて、甘辛く煮つける。
タラの旨味と、つぅるんとしたコラーゲンで、ジャガイモが美味しくなりました。
そして、今日は身をフライにする。天ぷらも美味しかったけど、タルタルソースを添えて食べるフライは格別。
3日目
身をフードプロセッサーにかけ、炒めた玉ねぎ、塩を加えて団子状にする。それを焼いて、生クリームを加えて少し煮込む。
花壇にワサワサ生えているフェンネルの葉をのせて。
タラと生クリームの相性は抜群。
4kgのタラで作った最後の料理は、パスタ。
オリーブオイルでニンニク、トマト、インゲンを炒め、半分残っていた頭の身を加える。茹で上がったペンネを和えて、軽く煮て、塩と黒こしょうで味付け。
ニンニクとトマトと合わさると、タラの旨味がよりふくよかになる気がする。そして、その旨味が馴染んだパスタの美味しいこと。最後を飾るにふさわしい1皿になりました。
最後にマダラの耳石です。長さ2㎝以上あって大きいです。おまけに厚みもあります。
山口県産のマソイ、598円を買う。正式名称はキツネメバルというそうです。
店員さんが「これが一番目がきれい」と選んでくれた。そう、お魚さんは目が命。
目がきれいなだけあって、エラもピンク色で新鮮。
片身は刺身で食べることにした。白くて弾力があり、皮下がほんのり桜色。
それほど旨味は強くないけど美味しい!
残りは塩をしてフライパンで焼いた。
生姜のせん切りを多めのバターでカリカリに炒め、香りづけに醤油を垂らしたソースをかけた。
メバル系の魚は、火を通すと旨味が開花するような気がする。刺身も美味しかったけど、こっちの方が断然いい。
ということは、アラ出汁も美味しいだろうと思い、熱湯をかけて掃除したアラで出汁を取る。
バターでニンニク、玉ねぎ→ジャガイモ→トマトを炒めたところに、出汁と、アラから取った身を加えて煮る。
野菜が柔らかくなったらミキサーにかけてポタージュに。味付けは塩のみ。
魚出汁が効いたポタージュの出来上がり!我ながら美味しく出来ました。
マソイの耳石です。きれいに年輪が浮き出ていて、片側にラグーンのような穴が2つ開いている。