石川県産のマダラ、980円を買う。
「4kgあります。激安」とうたわれていた。確かに安いが、夫婦2人家庭で食べ切れるだろうか?スーパーを一周しながらあれこれ考え、買うことを決断する。
さすがに家ではおろせないので、お店の人に3枚におろしてもらう。
大きすぎるので、端を切り取ったトレー2枚を合わせて長くして入れてあった。
「中骨はいらないけど、頭は下さい」と頼んでおいた。
すると・・頭が半分に割られていた。というか、親切に半割にしてくれていた。
一瞬、耳石は無事かしら?割れてない?落っこちて、なくなってない?と青ざめたけど、大丈夫、ちゃんと採取できました。耳石の写真は後ほど。
矢鱈目鱈に何でも食べる大きな口。歯もトギトギしてる。そして、ピローんと垂れたアゴ髭がキュート。
これが3日分の夕飯と化す。
4kg÷3日、1日1.3kgも食べるのか!と思われそうですが、魚は廃棄率が高いです。
食品成分表によるとマダラの廃棄率は65%。4kgのものでも食べられる部分は1.4kg。1日当たり450g(2人分)。
こうして計算してみると、あれ?1人225g。ちょっと食べ過ぎだったかしら。
まずは1日目
扱っていて全く臭わないし、身はプリプリ。
前日にタケノコを茹でてたし、空豆も買ったので、一緒に天ぷらにする。
揚げちゃうと、何が何だか見分けがつかないが、軽く塩して食べたら絶品。
みずみずしくて、柔らかくて、旨味もたっぷり。
カマは塩をしてグリルで焼く。
適度に水分が抜け、旨味が凝縮して、歯応えもあって美味しい。
頭は熱湯をかけて掃除して茹でておく。
2日目
この出汁でジャガイモを煮て、柔らかくなったら頭半分の身を加えて、甘辛く煮つける。
タラの旨味と、つぅるんとしたコラーゲンで、ジャガイモが美味しくなりました。
そして、今日は身をフライにする。天ぷらも美味しかったけど、タルタルソースを添えて食べるフライは格別。
3日目
身をフードプロセッサーにかけ、炒めた玉ねぎ、塩を加えて団子状にする。それを焼いて、生クリームを加えて少し煮込む。
花壇にワサワサ生えているフェンネルの葉をのせて。
タラと生クリームの相性は抜群。
4kgのタラで作った最後の料理は、パスタ。
オリーブオイルでニンニク、トマト、インゲンを炒め、半分残っていた頭の身を加える。茹で上がったペンネを和えて、軽く煮て、塩と黒こしょうで味付け。
ニンニクとトマトと合わさると、タラの旨味がよりふくよかになる気がする。そして、その旨味が馴染んだパスタの美味しいこと。最後を飾るにふさわしい1皿になりました。
最後にマダラの耳石です。長さ2㎝以上あって大きいです。おまけに厚みもあります。